紙製什器は形状・種類が様々で、完成するまでに短くても1週間以上はかかります。納品後も安心して使い続けていただくため、お客様にもご協力いただくこともがあります。以下、簡単ですが紙製什器が完成するまでの流れをご紹介します。

1.状況整理

まず什器を設計する前に、何を目的としてどのような場所で使われるのか、どのようなものを陳列するのか、現場で組み立てるのか、組み立てる必要のないものを作るのか、どれくらいのサイズで作りたいのかなど、細かな内容まで状況を整理することで最適な構造設計を行います。もちろん、コスト面・納期面も含めて考えます。

2.設計

把握した情報をもとに設計を行います。サイズはもちろんのこと、陳列するものの重さによってどの程度の強度を持った素材にするかを決め、それらに応じた設計を行います。
※素材の厚さによって組み立ての際に数ミリ単位の微妙な差を設計する時点で考慮しておかなければなりません。

3.サンプル作成・構造確認

印刷をしない、白無地の状態の紙をカットして什器のサンプルを作ります。本番同様のサイズにすることで、強度や組み立てやすさ、輸送時にかさばらないようになっているかということまでチェックします。同様のものをお客様にもお送りして事前に確認していただくことによって納品時に問題が起きないようにします。資材が必要な際はこの時点であわせて確認していただけます。

4.製造・資材手配

サンプルの確認が取れた後は製造工程に入ります。印刷や表面加工、合紙や抜きなどの工程を経ている間に必要な資材を手配します。また、納品後に組立が必要になる際はあわせて取扱説明書を作成します。
※印刷の色味などを事前に確認いただくこともできます。詳しくはサンプル・校正についてをご確認ください。

5.セッティング・発送

納品する際に必要なすべてのパーツと資材、取扱説明書等を1つのポリビニール袋に入れていきます。
原則的に1つの什器の部品は1つの袋に入れ、それらをまとめて段ボールケースに入れてお送りしています。
※複数箇所への個別発送にも対応しています。